今回は、建物を解体した後の地中に残っている地盤補強杭のお話を書こうと思います(^^)/
今では、当たり前になっている地盤補強や地盤改良工事も20年前とかになると当たり前ではなく、工事をしない人が多かったような気がします😅😅😅
工事が増えた理由としては、建物や基礎が重たくなったり、瑕疵担保履行法ができたり、設計士責任の明確化等の色々な要因があると思います。
以前、このブログで書いた 完璧な買取スキームだった売買が崩れました😅(笑)(No.45)(リンクを貼っておきましたのでよかったら見てやってください😁😁)建物の売買契約を締結しましたので、建物解体工事がスタートしました(`・ω・´)ゞ
解体工事も順調に進み、基礎の取壊しに入ったあたりで業者さんから、「杭が入っている可能性があります」と連絡が入りました😂😂
私の経験上ですが、この建物はRC造(鉄筋コンクリート造陸屋根3階建)ですが、築48年の建物なので、杭が入っていても建物の四つ角と中間に数本入っている程度と思っていましたが、掘削しながら杭を折らない様に丁寧に調べていくと、、、、、、、、なんと総数50本!!(/ω\)
約50年前に建築した建物でここまでしっかりやっているのは珍しいです🤧🤧🤧
当社は不動産会社でもありますが、もともとは地盤調査からスタートし、現在では地盤補強工事・改良工事、測量、確認申請のプロ集団ですので、こういった状況でも当然に対処の仕方も分っているのが普通の不動産会社にはない強みですね(`・ω・´)ゞ
この杭を見る限り、鉄筋も入っているPC杭なので、まずは、杭の長さを知る為に1本抜いてもらう事にしました(^^♪
しかし、普通にワイヤーを杭に巻いて重機で引っ張っても基本抜くことはできません🧐🧐
そこは地盤のプロなのでお任せ下さい(笑)(^^)/
解体屋さんから杭があるかもと電話があった後に、現地周辺の地盤データを確認しました!!
近隣データから現地の堆積層は深度3m程まで粘土層になっており、その下は砂層になっているのが分かりましたので、杭の周辺を3m程まで掘削して粘土層を外してからワイヤーで引っ張れば抜く事が出来るのです🤗🤗🤗
なぜ粘土層を掘削しなくてはいけないかと言うと、粘土は摩擦が大きいので、そのまま引っ張ってしまうと杭が折れてしまうんですよね~😬😬
杭の周辺を掘削していくと、3m下はデータ通り砂層が確認できたので、いよいよ引っこ抜きます(笑)
見事に抜けました(^^♪
抜いた杭を確認すると、3mの杭でしたので、、、、意外と杭長が短かったですwww
近隣データからみると、杭長は5m程打たないと、補強の効果はあまりないと思うのですが💧
多分、約50年前の工事なので、3mぐらいの杭を打っておけばいいだろ~的な感じで施工されたんだろうと思います(笑)
ここからは杭の周りにケーシングを入れて抜いていくだけなので、1週間ほどで杭は全て撤去できると思います(^^)/
今回みたいに、当社が土地を購入して、一般消費者さんに売却する時は、売主責任がありますのでしっかりと対応できるのですが、仲介会社が入る個人間の売買の場合はかなりの確率で揉めます(笑)
仲介会社の方も、このような経験をしている人はかなり少ないので、対処ができず後手後手に回り、買主さんから激詰めされて売買の収集が付かなくなった状況を少しですが耳にした事もあります💦
不動産売買は宅建士の資格を持って契約書と重要事項説明ができれば良いわけではありません( `ー´)ノ
買主さんには特約の内容次第でリスクについてしっかりと説明し、売主さんには引渡しまでに発生する可能性がある不利益を事前に話しておける事がプロとして当然だと思っています😆😆😆
私がこの土地を購入した時の試算には、当然杭抜きの金額は盛り込み済みです!(50本もの杭があったので少し予算オーバーはしましたがwww)
あと10年~15年程経過すると、土地に杭や改良体が残っている状況が当たり前になると予想されます💧
このような状況になっても、当社なら杭を残した状態で新築を建てるやり方や、残置杭を有効活用するやり方など、色々な方法や解決策を持っていますので、そういった状況を盛り込んだ安心・安全な売買契約ができると思います(`・ω・´)ゞ
15年後は私がどうなっているか分かりませんが(笑) 15年後に売買をされる方は是非当社をご利用下さいwww
以上、今回は「建物解体後の補強杭撤去は大変です💧(No.50)」でした(^^)/
また、ぼちぼち書いて行きますので、次回も是非読みに来て下さいね~!!